1985 Arbeitsjournal

サボテン
Arbeitsjournal
2025年2月3日更新

1985


工藤冬里



1月25日 荻窪グッドマン

1月31日 国分寺モルガナ
MSHB

2月20日 荻窪グッドマン
MSHB

2月23日 明大前 キッドアイラックホール
MSHB

3月?日 荻窪グッドマン

3月17日 明大前 キッドアイラックホール
《21分間連鎖行為芸術祭》

4月?日 荻窪グッドマン
《遠いけれど生々しい》

5月18日 荻窪グッドマン

5月18日 渋谷 ラ・ママ
Ché-SHIZU

5月24日 京都 磔磔
Ché-SHIZU

5月25日 花園町 エッグプラント
Ché-SHIZU

6月13日 西荻 ワッツ
MSHB

6月14日 吉祥寺 バウスシアター
MSHB

6月14日 中野 テレプシコール
MSHB

6月28日 武蔵野芸術劇場
向井千恵、工藤冬里、風巻隆、谷川まり

8月18日 原宿 クロコダイル
Ché-SHIZU

8月22日 荻窪グッドマン
Funny Blacks
篠田昌已

9月19日 荻窪グッドマン

10月13日 国立市民会館
MSHB

10月23日 荻窪グッドマン

11月9日 調布 公民館
《公民館運動》
Ché-SHIZU

11月18日 荻窪グッドマン

11月24日 和光大学 D棟学生ホール
《TRANS-INDEPENDENT》
A-Musik、分裂、粉川哲夫、コクシネル、Lunapark Ensemble、L-Trans、Ché-SHIZU、霜田誠二、武井よしみち、島根孝典、大榎淳ほか

11月3日 西荻 ワッツ
MSHB

11月9日 調布 公民館
《公民館運動》
向井千惠、工藤冬里

11月24日 和光大学
Ché-SHIZU

12月15日 国立公民館
MSHB、Ché-SHIZU

12月19日 荻窪グッドマン
岩田侑三(g)、中崎博生(eupho)、三谷雅史(b)、アビバンダン(cello)、タランギーニ(ss)、篠田昌已(alt)、中尾勘二(per)、平松薫(ss)



Maher Shalal Hash Baz『第一集』(D’s Label)

1. 心と魂と思い

心の別の場所から
戦いの終わる時に
出てくるのは
うたではない

わたしのいる場所をあなたは知らない

2. 末日記

終わりの日には
人の子が雲に乗り
わたしの貧しさ
はとにも知られて
空の青より悲しみ深く
この世の国たみ
給料も出ぬ末日

3. ルーアハ

4. 彼女は待てなかった

5. 女の中で最も美しい者よ

6. 夏


波に乗る人
波に消えた人
子供のように

7. ときどきけんは

8. 昔の月〜95 1/2 Ave.B N.Y. Ny.

9. 過去の、知られていない幸福

10. 何年か前、広尾の天現寺交差点を車で通り過ぎた時に浮かんだ唄

後ろに見えるは天現寺
見える組織と見えない国と
この世の器に形作られた
うたのわかれがある
天の王国は実現した
地と海にとっては災い

後ろに消えた天現寺
口には甘いが腹には苦い
家が欲しいとささやく声に
だまされた神殿
天の王国は実現した
それゆえに天と天に住むものよ喜べ

11. 一橋大学校内の朝の歌

12. 街角のカレッジ

隠れ場のない
わたしの血の罪
ほんとは死んでもいい筈なのに
通りかかる娘たちを眺めたり
のろい馬に賭けたり
安いジンをあおったりして

うたのなかではすることがない
行くところもないし
会う人もいない

来年には草がぼくらの墓を
覆っているだろう
ぼくらは何者でもなかった
兵隊でさえなかった

冷たい星がぼくらをみつめている
みんなこの世がそうさせた
冷たい星と娼婦たち

13. この世の下る坂道を私は上る

あなたの下る坂道をわたしは上る
愛の水平線は八日目の朝
おお殺しの狂暴な痩せ馬がいななく
来るべきこの世へ

14. 河口湖畔にて

おかされることの果実によって不安がある
赤い臓物の夕日の母屋もある
湖畔はすべて火山岩
食堂に寝起きして
嘘の湖水の中の嘘の石

出された皿は食ってしまう
階段があれば上ってしまう
腹の天使ももうすぐ終わる
おれの飢えも満たされるだろう
ゆううつな灰が飛び立って
モーターボートの湖水を走る
本能の城

闇の発明者は風を降らせて
地を破滅させているものを破滅させ
死人を裁く

狂暴な棘が降り立って
空は黄色く波は黒く盛り上がる
生き残れたら

15. 蝶

16. 山の羊

山羊はうたをうたうけど
羊はうたをうたわない
でも右に集められ
山の上にみんなで登る
うその羊や山羊たちは
左に集められ
死んでもういない
山羊はうたをうたうけど
羊はうたをうたわない
でも右に集められ
あたらしいうたを

17. 八日目の休み

18. 人生の束

盗まれて人生を束にした
彼は窓から帰ってくる
手に職を持って

19. 嘘の風土記はうす青い/女給の休息は苦い水飴


(終)


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